運命の赤い糸伝説の話
運命の赤い糸伝説は、世界各地で神話や昔話として語り継がれている。
私はギリシア神話の《迷宮とアリアドネの糸》の話が一番最初だと思っていたのだが、必ずしもそうではないらしい。
とある本では、中国起源説を紹介していた。
中国発祥で、東アジア全般に派生していったという見方もあるのだとか。
もちろん日本にも赤い糸伝説を題材にした神話がある。
今回はギリシア神話、中国の伝説、日本神話における「運命の赤い糸の話」を紹介しよう。
ギリシア神話《迷宮とアリアドネの糸》
ミノス王の治めるクレタ島には、迷宮がある。
なぜ迷宮があるのかと言うと、呪いをかけられたミノス王の妻が産んだ怪物ミノタウロスを閉じ込めておくためである。
ミノタウロスの食事は、9年ごとに少年少女7人ずつ。
そのためミノス王は攻め落としたアテナイから、生け贄を要求することにした。
中国《『太平広記』より『定婚店』》
韋固という、縁談に失敗してばかりいる男がいた。
韋固は旅の途中、不思議な老人と出会った。
その老人は冥界の神様で、現世で誰と誰が結婚するか決めているという。
それが決まると、決して切れない赤い縄を男女の足首に結ぶのだとか。
韋固が「自分は誰と結ばれるのか」尋ねると、老人は「この町で野菜を売っている老婆のもとにいる、3歳の醜い幼女だ」と答える。
それに気を悪くした韋固は、召使いに命じて幼女を殺そうとする。
しかし幼女の額に傷をつけはしたが、殺害は失敗に終わった。
それから14年過ぎ、韋固は役人をしていたが、いまだに独身だった。
だがある時、上司が17歳になる美しい娘を紹介してくれ、その娘と結婚することになった。
この娘の額には傷があり、「幼い頃、暴漢に襲われて出来た傷だ」と教えてくれた。
韋固は14年前の事を正直に話し、それを娘も受け入れ、2人は結ばれたのだった。
日本《『古事記』より『おだまきの糸』》
イクタマヨリヒメは美しい乙女だった。
そんな彼女のもとに、夜ごと通う正体不明の美男子がいた。
2人は逢瀬を重ね、すぐにイクタマヨリヒメは身ごもってしまう。
彼女の両親は男の正体を突き止めるため、ある策を思い付く。
それは、床に赤土をまき、糸を通した針を男の衣服の裾に刺すというもの。
そうすれば糸は赤く染まり、目立つようになる。
そしてその赤い糸を辿っていけば、男の居場所が分かる。
イクタマヨリヒメはその通りにした。
その翌朝、イクタマヨリヒメは糸を辿った。
そして辿り着いた場所は、三輪山のオオモノヌシノオオカミの社だった。
★★★★★
中国と日本はストーリーの共通点は少ないが、糸の色が《赤》というのは同じ。
糸を道しるべにする点では、ギリシアと日本が似ている。
ただ、中国の韋固が酷い男すぎないか?笑
醜いから殺そうとしたのか、幼女だから殺そうとしたのか…韋固の真意は如何に(・∀・)
そんな理由で殺されそうになったのに、許す娘の寛大さよ。
韋固がそれほどイイ男だったのか、親が決めた縁談だからなのか…娘の真意は如何に(・∀・)
さて、冥界の神様が繋いでくれる縄は、決して切れないと言っている。
それは本当だろうか?
人によって糸だったり、スズランテープだったりしそうである。
独身貴族生活を大いに楽しみ、結婚どころか恋人の影すら無い私の足首には、いったいどんな物が結ばれているのだろう。
「ひょっとしたら、納豆の糸かもしれないなぁ」と納豆ご飯をモリモリ食べながら思うのである。
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